順位決定戦 5位ー6位
10月29日(日) 会場;横浜国立大学
対 北里大学戦 1:2 (26:24、18:25、20:25) 敗戦
打ちまくる! 中村 莉緒選手(3年生)
2023年の関東大学バレーボール秋季リーグ戦が始まりました。
都立大学女子は今シーズン6部Aグループ。ここには東京農工大学、横浜国立大学、防衛大学、成城大学、相模女子大学が所属していますが、相模女子大学は棄権しましたので、残り4校とリーグ戦を戦います。
10月7日(土)は、東京農工大学府中キャンパスにて東京農工大学と成城大学の2校と対戦しました。初日の模様をお伝えします。
最初に選手を紹介いたします。
左から、中村莉緒(2、3年)、青山優希(1、3年)、江口百花(3、3年)、吉田紗菜(4、2年)、西 宝(5、2年)、大坪杏衣(6、2年)、立山由季子(7、2年)、植田理心(8、2年)、佐古愛果(11、1年)、鈴木詩季(12、1年)、土橋茜音(13、1年)の各選手。( )内は背番号と学年。
対東京農工大戦
東京農工大学は部員20名以上の大所帯。レギュラーに長身アタッカー2枚、セッターは柔らかなトスを上げ、個々の技量は比較的高いレベル。ただスパイクやレシーブの精度が悪いため、プレー全体に安定性を欠く。
第1セット
サイドヒッター レフトに 青山(1)、中村(2)、ライトに鈴木(12)、センターに大坪(6)、植田(8)、セッター佐古(11)、リベロ江口(3)の布陣。
中村のサーブで試合開始。
立ち上がり、プレーに落ち着きがないままミスが重なり、0:4とされるが、青山がスパイクで活路を開き、佐古の好サーブで連続得点。5:4と逆転する。相手はすかさずタイム。そのあと、相手エンドラインぎりぎりのサーブをミスジャッジしたり、レシーブが重なり合ってしまったりフォーメーションの乱れで7:7と同点とされるが、青山がスパイクで嫌なムードを断ち切り、バックに下がると好サーブを連発。中村にも当たりが出始め、連続7得点で、14:7と大きくリード。しかし安心したのはつかの間、相手サーブに崩されてスパイクミスが続き、14:12と追い上げられる。
中盤から都立大の丁寧なレシーブが目立つようになり、長いラリーが続く。相手のミスを誘い、16:12 と突き放し、さらに中村スパイク、鈴木のサービスエース、大坪のセンター攻撃で19:12。長いラリーを再三取り切って、21:13から一気にたたみかけ、25:14と第1セットを先取する。
第2セット
相手サーブに翻弄され、連続失点。いきなり1:5とされるが、 青山のスパイクで流れを掴むと、植田の好サーブが相手サーブ体系を崩し、連続得点。8:6と逆転する。
相手のサウスポーエースが当たり始め、レシーブを崩されて8:10とひっくり返されてしまう。大坪のフェイント、中村のスパイクで、11:12と追いすがるが、2段トスが定まらないためスパイクを決められず、11:15と離される。
ミスの少なくなった相手に対してラリーをものにできず、次第に一方的に押される展開になる。相手サウスポーの巧みなサーブにも翻弄され、連続失点。サービスエースを3本決められ、12:23。最後もサービスエース決められて、13:25で第2セットを落とす。
第3セット
勝負の最終セット。序盤はサーブレシーブが乱れて、0:3と先行される。チーム全体足が止まってしまい、3:5とされたところでタイム。一息入れる。
タイムが功を奏し、相手のスパイクミスをきっかけにサーブ権を奪うと植田が好サーブを連発。サービスエースに加え、青山の連続スパイクが次々決まり、8:5と逆転。
中盤は点の取り合いが続く。相手サウスポーのスパイクに対し、中村のスパイクやフェイント、大坪のサービスエースで対抗。10:8、12:9、13:10とリードを保ってコートチェンジ。
後半も青山が踏ん張り、ラリーの応酬を制して17:13。中村のスパイクで得点を20点台に乗せ、サービスエースで 22:17と引き離しにかかる。
しかし相手サウスポーのクセのあるサーブにサーブレシーブが突如乱れて始め、ずるずると失点を重ね、立て直しができないまま連続7失点。22:24とセットポイントを握られてしまう。佐古の好サーブで24:24のジュース持ち込むもあと一歩およばず、24:26でゲームセット。
相手のホームに対して、アウェイの試合の雰囲気もあったか、惜しくも1:2で初戦を落としてしまった。
セットカウント 1:2(25:14、13:25、24:26)惜負
対成城大学戦
成城大学は6名ギリギリで、リベロの出せない小さなチーム。アタッカー2枚で引っ張るオーソドックスなフォーメーションだが、セッター不在が弱点。
第1セット
サイドヒッター レフトに 青山(1)、中村(2)、ライトに鈴木(12)、センターに大坪(6)、植田(8)、セッター佐古(11)、リベロ江口(3)。初戦と同じ布陣。
青山のスパイクが決まらず、佐古のトスも乱れて不安な立ち上がり。0:3とされるが、植田が好サーブが放ち、相手レシーブを翻弄。サービスエース3本 で6:4 と逆転。相手はたまらずタイム。その後も植田のサーブが続き、鈴木のスパイク、サービスエースをさらに2本決めて、12:5と大きくリード。
青山がスパイクで13:5 とし、後に下がるとサービスエースを連発。15:5 とさらに引き離す。相手は2回目のタイム。
青山がサーブでうっかりライン踏み越してしまうミス。すると相手サーブに揺さぶられ失点。16:10と追い上げられるが、中村、青山がフェイント、スパイクで20:11と突き放し、植田がセンターから決めて22:13。
セットポイントを握ったところで、都立大学にローテーションミスがあり、24:15から成城大学サーブで試合再開。いやなムードになったが、最後はあっさり青山が決めて、25:16で第1セット先取。
第2セット
立ち上がり双方スパイクの応酬で、点を取り合うが、鈴木のサービスエース2本を含む好サーブで5:3とし、主導権を握る。第1セット同様植田が好サーブを連発。9:5としたところで相手がタイムをとるが、その後も攻勢をゆるめず、青山サービスエース、中村スパイクで13:6と突き放し、中村の好サーブで17:9。青山スパイクで一気に20:9 とする。ここで突然サーブレシーブが乱れ、連続5失点。20:14と追い上げられる。嫌な雰囲気が漂ったが、相手がダブルコンタクトのミスを犯す。このチャンスを逃さず、青山がスパイクで盛り返し、最後はフェイントをしっかり決めて、25:16。危なげなく第2セットを連取した。
セットカウント 2:0(25:16、25:16)完勝
【OBの目;寸評】
「夏の練習ではサーブとサーブレシーブを徹底的に鍛えた」(青山主将)。その言葉通りの2試合だった。サーブミスはほとんどなく、堅いサーブレシーブが光った。
初戦の農工大戦は勝てた試合だった。都立大のほうがはるかにレシーブが安定しており、特にリベロ江口のレシーブはチーム全体を支えていた。セッター佐古の丁寧なセットアップもプレーを引き締めていた。勝負を分けたのは、農工大ホームの有利さと都立大の試合経験の少なさだったと思う。最終第3セットは途中まで有利に試合を進めながら、終盤主力に疲れが出たか、突然崩れてしまった。第2セットをあっさり落としてしまったことも悔やまれる。粘っていれば試合展開は変わっていたかもしれない。
その意味では成城大戦は順当勝ち。猛練習したサーブとサーブレシーブがいかんなく発揮できた試合だった。安定したレシーブを基本にして自分たちのペースでラリーに持ち込めていた。ちなみに農工大は成城大に1セット落としており、プレーの安定性からいえば、この3校では都立大が頭一つリードしていたように思う。
一方で試合後半、突然プレーのリズムが崩れて連続失点してしまう場面がしばしばみられた。サイドヒッター主力に疲れがでてくるためと思われるが、実戦経験を積み重ねて、悪い流れを断ち切るコツを掴んでほしい。リーグ戦、残り2試合。勝利を期待したい。
(文責;佐藤恒夫 21期)
10月7日(土)会場;東京農工大学・府中キャンパス
第一試合 東京都立大学 v.s. 東京農工大学 セットカウント1:2 東京農工大の勝利
第二試合 成城大学 v.s. 東京農工大学 セットカウント0:2 東京農工大の勝利
第三試合 成城大学 v.s. 東京都立大学 セットカウント0:2 東京都立大学の勝利
10月8日(日)会場;横浜国立大学
第一試合 成城大学 v.s. 防衛大学校
第二試合 成城大学 v.s. 横浜国立大学
10月21日(土)会場;横浜国立大学
第一試合 東京農工大学 v.s. 防衛大学校
第二試合 防衛大学校 v.s. 横浜国立大学
10月22日(日)会場;横浜国立大学
第一試合 東京農工大学 v.s. 横浜国立大学
第二試合 防衛大学校 v.s. 東京都立大学 セットカウント2:1 東京都立大学の勝利
第三試合 横浜国立大学 v.s. 東京都立大学 セットカウント0:2 横浜国立大学の勝利
順位決定戦
10月29日(日)会場;横浜国立大学
対 北里大学戦 セットカウント1:2 北里大学の勝利
* 相模女子大学が棄権したため6部 Aブロックは上記5校での戦いとなります。